キスの意外な釣り方と習性と場所・ポイントを紹介

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投げ釣りと言えばキスといわれるほど、投げ釣りの対象魚として代表的な魚です。昔からキス釣りの餌は、ゴカイ、青虫、マムシなどと呼ばれる活きたイソメ系でした。この場合、手が汚れる、気持ち悪い、イソメで釣ったキスは食べたくないという人も多かったと思います。しかし現在ではイソメそっくりのワームが開発され、釣り方次第では、活きたイソメより良い釣果が得られる場合があります。そんなワームで釣るキス釣りの魅力を紹介したいと思います。

キスの習性


キスは、砂底の海底付近に生息し、群れで泳ぎながら餌を捕食します。初夏と秋は外洋、湾内を問わず、丘近くの浅場まで回遊します。主に海底に住む底生生物を餌とします。海水はもちろん、河口付近の汽水域や、河口よりやや上流の淡水域にも生息します。産卵期は夏なので、特に初夏が釣りの最大のピークと言えます。夜は行動しないため、昼釣りで狙います。最大30cm以上になりますが小型でも、竿に強烈なアタリが出て、釣り人を魅了します。

キスの釣れる時期や時間帯

対象魚の釣れる時期や時間などについての情報
釣りの最大のピークは5月~6月です。次によいのは7月~10月ですが、水温と気温の高くなる7~8月は体力面も考慮した釣りが必要です。釣れる時間にはあまり関係なく、潮の流れない場所では潮が動き始めた時、潮の速い場所では潮の緩んだ時など、潮の変わり目が大きなチャンスとなりますので、一番いい時に集中して釣ることが大切です。

キスの釣れる場所やポイント・釣り座

砂底、砂底にシモリなどがある場所であれば、基本何処でも釣れます。サーフからは遠投が必要ですが、サーフから伸びた堤防や、砂地の港などからは、ちょい投げで釣れるので、本格投げ釣りでなければ、このような堤防から釣るのがベストです。水深は浅くても深くてもキスは釣れますので気にしなくていいです。

キスの釣り方・テクニック

サーフから釣る本格投げ釣りに関しては、ロッドは並継の20号~30号の4mがベストで、リールは投げ釣り用を使用しましょう。尚ロッドの号数はオモリ号数に沿っているので参考にしてください。道糸はナイロンの3号、PEであれば0.8~1号が良いでしょう。PEの場合は飛距離が飛躍的に伸びますが、ラインのトラブルが非常に多い為ベテラン向きで、基本はナイロンにしましょう。ナイロンの5号~7号位の力糸を1.5mほどとり、オモリ15号~35号のテンビンを通し、市販のキスのハリス仕掛けバリを装着します。

一方堤防などからの投げ釣りのタックルは、シーバスロッドクラスの8~9フィート、リールは通常の2000番~2500番で十分です。道糸とハリス仕掛けは同じで、違うのはテンビンオモリです。大遠投の必要が無いので号数は10号~15号を使います。

そしてエサです。液体入りの市販のイソメのワームを使用します。サイズは大、中、小とあり大きいほど刺しやすく、小さいほど食いが良い結果が出ています。1匹分を刺してもいいですが、1匹分を半分に切って刺すのが一般的です。手も汚れず、匂いも付きません。こんないいエサはありません。カラーは赤系、グリーン系がありますが、その地域で販売されている活きのイソメを参考にして下さい。活きエサと違い、魚にかじられない限り針から取れないので1パックあれば2回~4回の釣行に使えます。

釣り方が重要なポイントです。ワームの場合、餌から匂いを発しないので必ず誘いをかけないと釣れません。ここでいうキス釣りの誘いを説明します。仕掛けを投入後、着底を確認したら仕掛けをゆっくり巻いてきます。つまり底をずる引きするのです。オモリに天秤が付いているため、引いているだけでテンビンが揺れ、ハリスが勝手に動きます。基本はこれだけです。そして堤防からの場合は、糸の角度を見て、堤防の基礎部の手前で仕掛けを巻き上げましょう。基礎部にはブロック等があり、根掛かりが発生します。また根掛かりの多い場所では、少し仕掛けを持ち上げ5回ほどリールを巻いて着底させる操作を繰り返すと根掛かりが激減します。いわゆるリフト&フォールです。シモリのある場所などでは有効です。特に深場では効果を発揮します。こんなワームでもフグなどの餌取りは頻繁にかじりに来ます。やってみると、活きエサと全く変わりのない事がわかります。そして絶対やってはいけないのが、投げ込んだままの待ちの釣りです。エサは偽物ですから着底後すぐ食わなければ、後は釣れません。いかに活きたように見せるのかが重要なポイントです。

キスの調理法おいしい食べ方

キスはなんといっても天ぷらです。これに勝るものはありません。頭を取って、小型は腹開きにして、中骨をとり、さらに腹骨を取ると骨なしで食べやすくなります。20cm以上の良型は3枚身にして、腹骨を取りましょう。そしてアツアツの天つゆで食べると至極の味わいです。スーパーなどで販売されているキスで作る天ぷらとは別物の味です。

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